open.Yellow.osの新バージョン「open.Yellow.os 26.08 Kerria Beta2.3」をリリースしました。
今回のKerriaでは、open.Yellow.os独自のビルドツールへの移行、独自リポジトリの提供開始、日本語配列のスクリーンキーボードの搭載に加え、現在利用中の環境をそのまま持ち運べるポータブルUSB作成機能など、open.Yellow.osの自立性と使いやすさを大きく高める改善を行いました。
今回の主なポイント
- open.Yellow.os独自のビルドツールへ移行
- 独自アプリケーション配信用のオリジナルリポジトリを提供開始
- 現在利用中の環境をコピーして起動可能なUSBメモリを作成できるポータブルUSB作成機能を搭載
- 日本語配列のオリジナルスクリーンキーボードを搭載
- 日本語版に加えて英語版ISOの提供を開始
概要
open.Yellow.os 26.08 Kerria Beta2.3の概要は以下のとおりです。
- バージョン番号: open.Yellow.os 26.08 Kerria Beta2.3
- リリース日: 2026-09-18
- OSタイプ: Linux
- カーネル: Linux Kernel 6.12
- ベースシステム: Debian 13 (trixie) stable
- デスクトップ環境: GNOME 48
システム要件
最低システム要件
- 1.6GHz以上のデュアルコアプロセッサ(64bit)
- 2GB以上のシステムメモリ
- 15GB以上の空きストレージ(HDDまたはSSD)
- 1024×768ピクセル以上の画面解像度
- DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディア作成用)
- インターネット接続(推奨)
推奨システム要件
- 2GHz以上のデュアルコアプロセッサ(64bit)
- 4GB以上のシステムメモリ
- 25GB以上の空きストレージ(HDDまたはSSD)
- 1024×768ピクセル以上の画面解像度
- DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディア作成用)
- インターネット接続(推奨)
Kerriaの新機能
open.Yellow.osをUSBメモリにインストールして持ち運べるツール
Kerriaの目玉機能のひとつが、現在使っているopen.Yellow.os環境を、そのまま持ち運べるUSBメモリを作成できるツールです。
このツールでは、インストール済みのopen.Yellow.os環境から、システム設定、追加したアプリケーション、ログインユーザー、パスワードなどをまとめてコピーし、起動可能なUSBメモリを作成できます。
単にインストールメディアを作るのではなく、自分の使っている環境そのものを持ち運べるのが大きな特徴です。自宅・職場・予備機など、異なるPCでも同じ環境を使いたい場合に便利です。

上の画面では、コピー元となるopen.Yellow.os環境を選択し、ポータブルUSBとして書き込む対象デバイスを指定できます。
open.Yellow.osオリジナルのビルドツール
これまでopen.Yellow.osでは、MX Linuxのビルドツールをフォークして利用していました。Kerriaではこれを刷新し、open.Yellow.osが独自に開発したビルドツールへ移行しました。
このビルドツールでは、デスクトップ環境、言語、ブランド設定を切り替えながら、open.Yellow.osのISOイメージを自動生成できます。たとえば、GNOME / Xfce / KDE などのデスクトップ環境の切り替えや、日本語・英語といった言語リソースの選択、壁紙・アイコン・ブートアニメーションなどのブランド要素の差し替えに対応しています。
さらに、Hook機構によってインストール後の追加処理を自動化できるほか、テンプレート機能を用いて os-release などの設定ファイルも柔軟に生成できます。これにより、open.Yellow.osの開発効率を高めるだけでなく、今後の機能拡張や派生構成への対応もしやすくなりました。

open.Yellow.osオリジナルのリポジトリ
open.Yellow.osでは、これまでDebian公式リポジトリを利用してきました。Kerriaでもこの点に変更はありません。
一方で、open.Yellow.os独自のアプリケーションが増えてきたことにより、それらを配信するための専用リポジトリが必要になりました。
そこで今回、open.Yellow.osオリジナルのアプリケーションを配信する独自リポジトリの提供を開始しました。

独自アプリケーションをより迅速に提供できるようになり、今後の機能拡張や更新配信の基盤としても活用していきます。
open.Yellow.osオリジナルのスクリーンキーボード
open.Yellow.osでは、タブレットでも利用しやすいようスクリーンキーボードを搭載してきました。しかし、従来のレイアウトは日本語配列ではなく、使いづらさがありました。
Kerriaでは、open.Yellow.osオリジナルのスクリーンキーボードを新たに搭載しました。日本語配列のコンパクトキーボードを採用しており、より自然な操作でタブレットを利用できます。

日本語環境を前提としたレイアウトにより、タブレット端末でもより快適に入力できるようになりました。
英語版の提供
open.Yellow.osはこれまで、日本発のディストリビューションとして日本語環境のISOファイルを提供してきました。Kerriaでは、日本語版に加えて英語版の提供も開始しました。
これにより、より多くの方にopen.Yellow.osを利用していただけるようになります。

日本語話者だけでなく、海外のユーザーや英語環境を必要とする利用者にもopen.Yellow.osを届けられるようになりました。
Kerriaの機能改善
ターミナルでのディレクトリ入力が日本語名・英語名の両方に対応
ターミナルでディレクトリを指定する際、対象のディレクトリについて日本語名と英語名のどちらでも入力できるようになりました。

これにより、日本語表記と英語表記が混在する環境でも、より直感的にディレクトリを扱えるようになりました。
USBメモリ書き込みツールの変更
Kerriaでは、インストールメディア作成時の使いやすさと安定性を向上させるため、USBメモリ書き込みツールを見直しました。
新たに、Linux Mintで採用されているmintstickを採用しています。シンプルな操作でUSBメモリへの書き込みを行えるため、open.Yellow.osのインストールメディアをより手軽に作成できるようになりました。

初めてインストールメディアを作成する方でも扱いやすく、導入までのハードルを下げる改善となっています。
インストールイメージ
インストール用イメージデータは、以下からダウンロードできます。
既知の不具合
既知の不具合は、以下のページをご確認ください。
https://github.com/openyellowos/oYo-Linux-Builder/issues
注意事項
- Secure Bootには対応していません。利用する場合は、UEFI設定でSecure Bootを無効にしてからご利用ください。
- BIOSおよび64bit UEFI環境での起動に対応しています。32bit UEFI環境では起動できません。
- GPUの対応状況は機種によって異なります。特にNVIDIA製GPUでは、追加ドライバのインストールが必要になる場合があります。
- 無線LANの対応状況は、利用しているチップセットによって異なります。一部の無線LANデバイスでは、追加のファームウェアまたはドライバが必要になる場合があります。
- ハードウェアの対応状況は、ご利用のPC本体や内蔵・接続デバイスの構成によって異なります。一部の機器では、機能が利用できない、または追加の設定やドライバが必要となる場合があります。
開発者向け情報
コードリポジトリ
open.Yellow.osでは、ソースコードをGitHubで管理しています。
https://github.com/openyellowos/oYo-Linux-Builder
※ open.Yellow.osのインストールメディアは、「oYo-Linux-Builder」リポジトリのソースコードから作成されています。
開発への参加方法とガイドライン
open.Yellow.osの開発には、いくつかの方法で参加できます。
- open.Yellow.osを利用し、感想やフィードバックを開発メンバーに伝える
- GitHubにIssueを投稿する
- GitHubのソースコードにPull Requestを送る
- open.Yellow.osの開発メンバーとして参加する
開発メンバーとして参加したい方は、以下のページをご確認のうえ、ご連絡ください。
・コミュニティルール
・open.Yellow.os プロジェクトへの参加について
コンタクト
open.Yellow.os開発チームへのお問い合わせは、以下からお願いします。
- お問い合わせフォーム(Googleフォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScXMkfadSLVLYalSp79aopakAJ0wJeO7Y3Z5s032eiXflQh8A/viewform - 公式X(旧Twitter)
https://x.com/openyellowos
